今回インタビューにご協力いただいた受講者のKさんは、日本を代表する大手製造企業で長年技術領域全般を経験し、現在は品質保証の責任者として活躍されている、シニア世代の社員です。

「生成AIやPythonといった言葉は聞いたことはあるけれど、自分が使いこなせるイメージがまったく湧かない」と話していたKさんが参加を決意したのが、TeamSpartaの“スパルタ式”生成AI研修。今回なぜ、個人の活動の一環として受講しようと思ったのか、またその成果や製造業における生成AI活用の可能性とは、について幅広くお話を伺いました。


TeamSpartaの生成AI研修を受講した背景と目的

受講生のKさん(左)とTeamSpartaのカントリーマネージャー小荒田(右)

受講生のKさん(左)とTeamSpartaのカントリーマネージャー小荒田(右)

インタビュアー(以下、スパルタ):

本日はお時間をいただきありがとうございます!まずはKさんの現在のお仕事について、簡単に教えていただけますか?

受講生のKさん:(以下、Kさん)

私は製造業の会社で、品質保証の責任者をしています。約38年、同じ会社に勤めてきました。特に2015年頃から、企業のグローバル化に伴って社内文化や業務の進め方が大きく変わりました。そうした中で後継者育成や知見の継承にも携わりながら、全社的な最適化を目指して品質マネジメント業務や、その業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。

スパルタ:

まさに現場を長年見てこられた立場ですね。そんなKさんが、生成AIを学ぼうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

Kさん:

きっかけは、ある種の“焦り”でした。社内でDXが進む中、自分もデジタル技術に触れる機会は増えていたものの、「本当に理解できているのか?」「使いこなせているのか?」と考えると自信がありませんでした。

それなのに「デジタル化を推進しよう」と言っている自分に、どこか矛盾を感じていたんです。

特にプロセス型の製造業は、モジュール化された製品と違い、人の判断や調整が欠かせません。だからこそ、生成AIのような技術がどう役立つのか、自分で確かめたかったんです。

生成AIやPythonといった言葉は知っていましたが、「自分には縁がない」と思っていて……。でもこのままではいけないと感じ、思い切って飛び込みました。